華山先生(1)

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拙者は華山(カザン)。見ての通り武士である。

かの剣豪ムサシ=ミヤモトの弟子を自称する者の孫を同期に持つ刀鍛冶の親友の隣に住んでいた程度に剣を嗜む。

 

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剣の道は修行、ただひたすらに修行あるのみ。わかるかホクト。

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ホクト「はい、師匠!」

 

修行と言えばやはり純粋な「狩り」が最もてっとり早いわけだが、ここで狩りの際の敵の名前の「色」の違いについて、お前に伝授しよう。

今更と思うかもしれんが、何事も基本は疎かにしてはならん。

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「緑だけになったら次の狩場へ」といった感じにするのが一つの基準ではあるが、敵の攻撃が痛いとか殲滅速度が極端に落ちてしまうようであれば、そのまま留まって数を稼ぐのも手ではある。スキルを1セット撃って殲滅しきれないようなら狩場のLvを落とした方が良い。

やや上のLv帯を狙うのであれば、主武器と補助武器の強化で攻撃力を高めて、アクセ類と食事(セレンディア定食など)で命中を盛っていくと良い。どんなに攻撃力があっても当たらない攻撃は無意味である。対人でもそうだが、Lv差が開くと実際のステータスとは別に大きな命中補正がかかる。装備の数値に拘るよりもLvを上げた方が早道になることもある。

 

ちなみに、現状ではやや上位の狩場でPTを組みもりもり狩るのが最も効率が良いとされている。特に夜間(ゲーム内22:00-07:00。リアルで40分間)は敵の攻撃力が上がる代わりに経験値も増える。(夜狩りと呼ばれたりもする)

ただ、装備がショボ過ぎて死にまくったり敵を倒すのが遅すぎるとかだと、PTの他のメンバーに迷惑をかけてしまうことがある(場合によっては蹴られる)ので「ソロでも狩り続けられる」くらいの状態で参加すると良い。

 

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本日の座学は以上である。何か質問はあるか、ホクトよ。

ホクト「いえ、大丈夫です。とても良くわかりました!」

うむ。紫ネームは余程の余裕、そして覚悟が無い限りは手を出すべきではない。

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我が左目も憤怒のバレノスクマに持って行かれた。僅かな油断が取り返しのつかぬ結果を伴う事もある。ゆめゆめ気を付けるが良い。

ホクト「はい、気を付けます!」

 

(回想終了)

 

チャタ「・・・」

 

ホクト「ね、立派な師匠だったんだよー」

 

チャタ「いや、あのさ、色々とツッコミたいところがあるけど、とりあえずバレノスクマが紫に見えるって何Lvだったのその師匠」

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